はじめに
初めまして、スタジオバズリにお越しいただきありがとうございます。
ここでは、仕事ができない僕だからこそ、皆様に伝えられること、体験したこと。その他日常で少しでも楽しいと思えることを書いていきます。
とにかく問題児だった(今もですが)僕が、新入社員の時にちゃんと知っておけば良かったことを色々と書いていきます。多すぎるので、複数回に分けて書きます。
「ビジネスマナー講師やキレキレの優秀な方々」ではなく、上司や先輩にたくさん叱られてきた僕自身の体験を通してこれから新社会人になる方や、後輩・部下を迎える方に、お届けします。
大事なこと
ここに書いてあることがすべて正解というわけではありません。
僕自身の経験をもとに書いていますし、色々な考え方があっていいと思います。
ふーん、こんな考えもあるんだな。と思っていただけたらそれで十分です。
今回は「質より量」というテーマで考えてみます。
なぜ質より量なのか
これだけ多くの情報がある現代では、仕事ができる人の情報もたくさん出ています。
そして、優秀な人の真似を徹底的にすることで、自分自身も早く成長することができます。
しかし、逆に多くの方がここで陥りがちなのが、まだ成長途中なのに自分もできると思ってしまうことです。
もちろん、自分に自信を持つことはとても大切なことです。
しかし、できていないのにできている人と同じ発言をしていると、周りの方々やお取引様から、「こいつ口だけだな」と思われてしまいます。
だから、ある程度の実力がつくまでは、自分も数をこなす必要があるのです。
そして数をこなすうちに、自分にも実力が付いてくるのです。
数をこなすこと
僕はかつてスカウトもしていました。
その一環として新入社員の時に、課題として「同業他社の名刺を半年で50枚集める」というものがありました。
当然普通にしてはできません。道でスーツを着ている人を見ては片っ端から声をかけました。なぜかというと、当時支社にはスカウトで全国1位の実力を持つ方がいました。
その方からも厳しいご指導を日々賜っていたのですが、滅茶苦茶怖かったので、とにかく必死でした。その方は新入社員全体の教育もしていたのですが、当然自分の支社の僕が毎回の課題ができていないなどあり得ないことだったのです。
その先輩にアドバイスをもらうと、「とにかく観察しろ」と言われました。
その先輩は、成果を出しまくっているのに、圧倒的な行動量をしていました。
同業他社でなくとも、この人輝いているなと思ったらとりあえず声をかけるそうです。
そこで観察をしてみるのですが、全く分かりません。
当然、何千人に声をかけてきた人と、数百人に声をかけた僕では見る目が違うからです。
もう無理かもしれないと思った研修前日
ある日、課題の枚数まであと2枚足りない状況でした。
その先輩の研修は明日です。
まいった…やばい…
先輩から確認の電話が入ってきます。
「当然、課題は終わっているんだよな?」
前回の研修で、課題はやったものの中身がボロボロで、物凄くおりを受けていたのです。
僕は言いました。
「あと2枚ですが、大丈夫です。もし課題ができていなかったら明日行きません」
言った瞬間から後悔MAXです。
もう19:30でした。決死の想いで怒られるのを覚悟で同業他社の支社を見つけては入口で張って、声かけをし始めました。
すると、結果として3枚の名刺をいただくことができました。そのうちの1人は最終的に先輩方に力を借りてスカウトすることができたのですが、当時のことを聞くと「目がね、そんじょそこらの若者と何か違ってたし、必死な想いが伝わってきたからついね」と言われました。
次の日、先輩からは「正直あの時間からはできないと思っていた。が、よくやった」
とかなり珍しくお褒めの言葉をいただきました。
そこで、自分の中に「こんな想いをせずにもう少し効率的な方法を探したい…」という想いが芽生え始めました。
質より量から量より質へ
本質はスカウトですが、課題を達成しなくてはそもそも評価されません。
どうにかして名刺を獲得したいなと思った僕は、先日必死の想いで名刺交換した方に連絡をしました。その方とは一度喫茶店で情報交換をしていただきましたが、もう一度会いましょうねと言われていたので、アポ取りのついでに電話をした感じです。
その時の内容はこうでした。
「皆様ちょこちょこ飲みに行くと言われていましたが、僕も混ぜてください」
というものでした。
無理かなと思ったら、なんと呼んでいただき、一度に5枚新たな名刺をもらうことができました。
その時その方々に色々聞くと、他社の人間に対してとても親切にアドバイスをしてくれました。
そうしてアドバイスをもとにして色々な人と会ううちに、だいたい同業他社の方は見て分かるようになってきました。
何より、自分が声を掛けられる人が多いと、余裕が出てきます。少ないときはアポを取るのにも余裕がなく、かなり無理をした時間でアポを入れていたのでバタバタしていました。
余裕が出ると準備ができるし、精神的にも余裕があるので、ゆったり時間を使うことができます。
そしてある日、自分もスカウト部門でエリアで1位を取ることができました。
先輩のいい所を真似しつつ、自分のやり方を探すためには、量をこなさないとできないと思った気付きでした。
先輩の真似をしつつも頭でっかちにならず、自分も数をこなす必要があるということは結果として他の業務にも活かすことができた経験でした。
皆様が仕事を少しでもワクワクできるようになると嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。